シンガポール発!マーケットブログ

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オバマもお客様には強く言えない

08年7月から固定相場を維持している人民元の推移グラフ

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先週オバマ氏が中国を訪れた際に人民元切り上げについて要求したようだが、あっさり無視されてしまった感じである。中国の強気のスタンスに感心すると共に米国の外交力の弱さにも正直少々落胆した。

ではなぜ米国は強く言えないのか?なぜ中国は無視ができるのか?

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米国の人民切り上げ要求の意図は単純で、以下中国の貿易黒字のグラフを見てもらえば歴然としている。旧正月の特別要因を受ける1月、2月を除くと中国の10月の貿易黒字は239億9000万ドルと今年最大となった。

中国貿易収支の推移

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つまり米国からみれば膨張する対中貿易赤字をなんとかしたい、人民元切り上げで貿易不均衡を是正したいと考えている。

 

一方で中国側の言い分は何かというとエコノミストの記事を借りて説明したい。

・貿易で得をしているという意見に対して中国は否定、今年に入り新興国の通貨が上昇しているが、中国は昨年の下落局面でも固定相場制をとり、2008年初旬からみると対円以外では全通貨に対して上昇。

・中国は既に金融政策や景気刺激策で、国内景気を活性化し12%のGDPで世界経済に貢献。

・現段階での切り上げは中国の輸出企業へのダメージが大きい。

・もし切り上げをしても、米国の赤字は期待するほど減少しない、米国と中国の生産製品は多くが重複していない為、米国民は結局中国製品をもっと高い値段で買うことになる。

以上が主に記述されている理由である。

 

個人的にはどちらも自己中心的な考えに思えるが、いずれにしてもお互い妥協点を見つけるしかないだろう。

さて、結局なぜ米国に中国に対して強く言えないかというと、現在2兆ドルほどある中国の外貨準備のうち7000億ドル以上が米国債購入に向けられている。米国があまりうるさく人民元切り上げについて言及すれば、「じゃあ米国債買わないよ」といわれてしまうリスクがある。要するに米国も借金を穴埋めしてくれる大事なお客様に向かっては色々と強く言えないのである。

 

中国側も決して切り上げをしないと言っているわけではなく時期的にまだ早いとしているだけである。とりあえずはあまり刺激せず、見守るしかないのでは。

 

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By admin0 on November 24, 2009 11:06 AM
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